ロボット研究部の文化祭では、2022年から音声ガイドを導入しています。
↑2023年度の展示の様子
昨年度までは、音声ガイドは市販の音声プレーヤーを使っていました。しかし、今年度からは自作音声ガイドを導入したいと思っています!
こちらが今回届いた基板です:
今回は、JLCPCB様に基板製造をお願いしました。PCBA (PCB Assembly) というサービスを利用させていただきました。
PCBAとは、製造してもらった基板に、そのまま部品を実装して届けてくれる、というサービスです。
今回、音声ガイドに用いる電子部品は「全て」PCBAサービスで実装してもらいました。(電池用のコネクタを除く)
しかも、この基板では、このように複雑な実装をしています。
自動で表面実装パーツなどを実装していただいた後、手はんだでディスプレイを実装していただいたみたいです。
にもかかわらず、この基板を発注してから到着まで、何と1週間という短さでした!やばすぎます(製造自体は4日で完了していました)
この速さが、基板製造にJLCPCBをお勧めできる一番の理由です。
そして、部品、基板含めめちゃくちゃ安いのも、JLCPCBのメリットの1つです。
今回この基板は、実装費用含め5枚で合計103$ ≒ 1.5万円 でした。日本ですべての部品を購入して実装する手間を考えたらめちゃくちゃ安いです。部品代だけでは37$≒6000円と、日本で買うより安いような値段です。
主な機能紹介
・STM32F103RCT6(メインプロセッサ)
・sdカードスロット
・USB Type-C コネクタ (STM32書き込み用兼電池充電用)
・イヤホンジャック
・I2S DAC
・I2Cディスプレイ
・Li-Po 安全回路/充電回路
・充電中に、USBからの給電に切り替える回路
・ユーザー操作用スイッチ(5個)
これだけの機能が、手のひら今回発注した基板では、DACとジャックを直繋ぎするという大失態(アンプつけてない)を犯してしまったので、残念ながら音はなりませんでしたが、その他は問題なく動作しました。
この基板は、動作が確認され次第オープンソースにて公開を予定しています。その時はちょっと覗いてみてください。
今回基板を発注させていただいたJLCPCB様は、中国に拠点を置く基板製造会社です。
PCBやPCBAといったサービスのほかに、JLC3DPやJLCCNCなど幅広い製造事業を行っています。
安い/早い/うまい の3拍子揃った製造業界の吉野家なので、皆さんも機会があれば使ってみてください!
英語発注システム
https://jlcpcb.com/JPV/
日本語発注システム
jlcpcb.com/jp/
今回、この基板はAutodesk Fusionを使って設計しました。Autodesk FusionからのPCBAの発注方法はこちらに詳しく乗っています。https://jlcpcb.com/help/article/how-to-generate-bom-and-cpl-from-fusion360
最近はKiCADユーザーが多くて、Autodesk FusionからのPCBAの方法の日本語文献があんまりなかったので、またそれについてのブログも書こうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!それではまた
コメントお待ちしております!
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL